注文住宅の間取りや費用を考えるときに、あなたはこう考えるのではないでしょうか?
「自分たちの生活に合ったより良い間取りを考えたい」
「なるべく費用を抑えたい」
そう考えるのは、当然のことです。
では、どのように考えると希望に沿った家づくりが進むのでしょうか?
目次
注文住宅の間取りプランを練る前に床面積の最大値を考える
家の間取りについてアイデアを練る前に、確認しておくことがあります。
それは「どのぐらいの床面積を持つ家が建てられるのか」ということです。
床面積とは、各階の床の面積をすべて足した広さのことです。
3階建てなら1~3階までの各階の床面積を足して算出します。
間取りを決める前に床面積を計算する理由
具体的な間取りの内容よりも床面積の最大値を先に計算するのには、3つの理由があります。
1つめは注文住宅の金額の問題です。
予算に上限がある以上、坪単価がいくらになるのかを考える必要があるわけですから、これは無視できない問題です。
2つめは床面積を決めることで、ご自分も含めたご家族のライフスタイルが見えてくるからです。
建築する住宅の床面積により部屋を1つ増やせるかどうかで、ライフスタイルが変わる場合があります。
3つめは算出した住宅の床面積が希望に合わない場合、
希望の注文住宅を2階建てを3階建てにして対処するのか、
地下室を作るのかを決める必要があるからです。
具体例からわかる床面積の重要性
ここで一例として、以前私が担当した東京都世田谷区のお客様のケースをご紹介します。
そのお客様の希望の注文住宅は30坪の土地に
2階建ての家を建てることを希望されていました。
ところが、容積率の関係で、
床面積が30坪ぶんしか取れなかったのです。
安くはない建築費用を払ってこのぐらいの床面積にしかならないのであれば、
わざわざ建て替えるメリットを感じられないとのことで、
お客様も最初は気が引けていらっしゃいました。
そこで私からご提案させていただいたのが、
予算が多少増えても1階ぶんを総地下にすることでした。
これなら床面積の半分を地下にすることができますから、
30坪×50%=15坪ぶんを増やせます。
つまり30坪の土地に2階建て・地下1階で床面積45坪の家を建てられるわけです。
このお客様も含めて、ハウスメーカーの住宅展示場に来る方が一番知りたいのは
「自分の敷地に何坪の家が建てられるのか」という疑問に対する答えなのです。
制約が多い都市部での住宅建築
たとえばこれが、地方で300坪の広い土地を持つお客様であれば、
床面積はそれほど気にする必要はないかもしれません。
予算が許す限り、間取りに悩むこともあまりないでしょう。
しかし、都市部に家を建てる場合は敷地の広さに厳しい制約がありますから、
細かく計算する必要があるのです。
都市部であれば、北側斜線、建蔽率、容積率、用途地域などの条件を見て、
2階・3階建ての場合の最大床面積をそれぞれ考え、
それをどの部屋に配分するかを考えることは大事です。
私がこれまで担当した東京、神奈川、埼玉のお客様のなかでも、
東京のお客様は高い地価の40坪前後の土地をお持ちの方が多く、
床面積の問題は本当に切実でした。
この悩みに寄り添い、的確なアドバイスができる人が
ハウスメーカーの良い営業マンだと思います。
住宅展示場に行ったらいろいろなメーカーの営業マンに話しかけて、
どんな具体的なアドバイスがもらえるのかを、ぜひ比較してみてください。
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注文住宅を建てる場合、複数の業者を比較することはとても重要です。注文住宅は一点もの、オーダーメイドの商品です。定価という概念はほとんどありません。つまり、「自分の条件で家を建てたらいくらになるのか?」というのは、他の住宅メーカーと比較して見積もりを取らないとわかりません。必ず見積もりを比較して取得しないと、値段を知ることは困難です。知らずに決定を下すことは何も持たずに狩りにでるようなものです。
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間取りを決めるとき家相を考えるべきか
これまでに私が担当したお客様のなかで、
気にされる方が意外と多かったのが、家づくりにおける家相の扱いでした。
家相とは、方角と間取りの関係から運勢や運気をみる占術で、風水に近いものだと考えるとイメージしやすいでしょう。
実は気にされる方が多い「家相」
家相は昔からある知恵のひとつというイメージのためか、
一見、ご高齢の方ほど気にされることのようにも思えます。
ところが実際にお客様と話してみると、
若くても気にされる方が多いことがわかりました。
とくに住宅について熱心に勉強をされている方ほど、
家相についていろいろと考えていらっしゃったのです。
では、注文住宅を建てる際に、家相についてはどう考えれば良いのでしょうか?
暮らしやすさを第一に考える
ひとつ明確なのは、家相を重視し過ぎて、
そのすべての条件が良くなるように間取りを考えると、
自分のライフスタイルにあった家にならない場合が多いということです。
家相の考え方をなんでも取り入れるのではなく、
そのなかから重視するポイントを絞り込むのが良いと考えます。
最も優先すべき家相
家相のなかで優先すべきポイントは、水まわりに対する考え方です。
この水回りを決める際にも、あえて絞り込む家相を決めます。
何を重視するかについては、専門家のご意見はいろいろあるかと思いますけれど、
本来は人が暮らしやすい家を作るための知恵のひとつですし、
風水なども同じような考え方からきているものです。
なので、ハウスメーカーや工務店を選ぶときは、
その企業が家相についてどういった考え方をお持ちなのか
を確認してみることをおすすめします。
実は家相の結果によって見積もり額が増えてしまったり、
注文住宅のコストが大きく変わってしまったりすることがあるのです。
費用とのバランスも考えながら、家相の知恵をうまく取り入れましょう。
家相や風水に振り回されない家づくりを
なお、お客様によっては家相と同じぐらい風水を気にされる方もいらっしゃいます。
これも個人の考え方しだいになりますが、
立地や陽当たりと関係する問題でもありますから、
気にしないよりは気にされるほうが良いでしょう。
かといって、家相同様にこだわり過ぎて、
使いづらい間取りになったり、
土地探しの際に良い条件の土地をみすみす逃してしまうのも損な話です。
これも知恵の活かし方のバランスを考えましょう。