注文住宅の着工から竣工までは約半年ほどかかります。
この間に施工会社からもらった全体の工程表を見て、
今何を作っているのかを把握することは大事です。
施工がきちんと行われているか、スケジュールに狂いはないかなど、
さながら設計監理者のように主体的に工程を把握することで、
床や壁に間違った部材が使われていないか、
納品した商品に間違いはないかなどがわかり、大きなミスを未然に防げます。
そのためには、ご自分で現場を覗いたりすることが大事です。
あるいは、ハウスメーカーに依頼した場合なら、
担当営業マンに細かく聞いてみることをおすすめします。
私はハウスメーカーの元営業マンとして約20年の経験がありますが、
工程について細かく質問をされるお客様よりは、
何も質問をされなかったお客様のほうがトラブルの発生率は高かったと言えます。
それはなぜでしょうか? この記事で解説しましょう。
目次
現場を見ながら気になったところは質問をしましょう
普段から図面や工程に関して質問をされるお客様は、
日々施工が進んでいく住宅への関心が高く、小さな疑問点も見逃しません。
特に棟上げに向かって柱や梁などの骨組みが出来上がってくると、
間取りの具体的な広さや位置関係も具体的にわかるようになり、
気づくことも多くなってきます。
内装工事が始まればさらに具体的な形になりますから、
なおさら疑問や改善の要望も増えてくるのです。
しかし、その過程で施主から何か問題が発見されたとしても、
問題が小さいうちに対処できますから、その後は大きなトラブルに発展しないで済むのです。
これは、歯科医で定期的に予防検診を受けるようなもので、
歯の表面に小さな初期虫歯を見つけて治療したり、
歯石をとって歯周病を予防したりするのと同じと言えます。
歯に虫歯の大穴が空いてから通院しても、
大規模な治療が必要になるのは火を見るよりも明らかです。
なお、この場合のトラブルというのは、
現場に施工ミスがあったまま工程が進んでしまうことも含みますが、
施主側に変更の要望があったにも関わらず、
手を打てる段階で質問やご提案がいただけなかったために、
のちのち大きな修正が必要になった場合も含まれます。
もちろん、施主側からの質問や提案がされるのを待つだけではなく、
工程表をお渡しして内容をご説明しながら、
それに対するヒアリングを行うこともハウスメーカーの営業マンには必要です。
営業マンがいない工務店の場合なら、
設計監理者や建築士が説明しなければなりません。
いずれにしろ、質問をすることで状況が悪くなることは何もないのですから、
疑問があったらまずは聞いてみることをおすすめします。
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現場の状況や職人の態度などもそれとなく確認する
工程が進むにつれ、現場に運び込まれる部材が増えてきます。
さらに、木材を加工する際に出る木くずや、タイルを切ったときのかけら、
包装していたビニールなど、ゴミも増えてくるのです。
職人がしっかりしていれば、1日の作業が終わる際に現場がきちんと整理整頓され、
清掃されているはずです。
この点も問題がないかチェックしておきましょう。
また、職人が大きな音でラジオを聞きながら作業をしていたり、
現場で立小便をしたり、たばこをポイ捨てしているようであれば、
職人の態度としては大きな問題がありますし、
いずれ近隣の方からクレームを受けるでしょう。
これらは態度の悪い職人の例としてオーバーに表現しているのではなく、
残念ながらこういった人も(わずかではありますが)いるのです。
現場を見るときは職人の態度もそれとなく確認しておくことをおすすめします。