家づくりの過程で重要なポイントの1つが、契約です。
契約を結んだら、本格的に家づくりがスタートします。
契約は非常に大事だからこそ、信頼できる注文住宅会社を見つけなければいけません。
信頼できない業者だと、半ば強引に契約をすることになり、あとで後悔することになります。
良い家づくりをするには、信頼できる注文住宅会社と納得した上で契約を結ぶことが大事です。
また、家づくりを進めるにあたり、さまざまなハウスメーカーを比較するなか、ハウスメーカーの営業担当者から契約を急かされるといったケースもあります。人生で最も高い買い物と言われているマイホームですが、じっくり検討したうえで契約しなければ、後悔してしまうこともあるでしょう。
そこで、今回は、ハウスメーカーが契約を急かす理由に加え、急かされたときの対処法を解説します。
さらに、ハウスメーカー選びで失敗しないための注意点も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- ハウスメーカーが契約を急かす理由
- ハウスメーカーに契約を急かされた際の対処法
- ハウスメーカー選びで失敗しないための注意点
目次
ハウスメーカーが契約を急かす理由
ハウスメーカーが契約を急かす理由には、主に以下の3つの理由が考えられます。
・月内に契約を取りたいから
・他社にお客様を取られないようにするため
・他のお客様の折衝に割く時間を作るため
ここでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
①月内に契約を取りたいため
ハウスメーカーの営業担当者は、月単位でノルマが設定されていることが一般的で、ノルマを達成するために月内での契約を取ろうとします。とくに、ノルマを達成できていない担当者の場合、月末が近づくと、契約を急かすことがあります。
ノルマを達成できなければ、上司や本部から指導が入るといったハウスメーカーもあることから、必死になって契約を迫ってくるのです。
②他社にお客様を取られないようにするため
ノルマのため以外にも、他のハウスメーカーや工務店にお客様を取られないようにするために、先に契約を取ろうとするケースも珍しくありません。家づくりでは、じっくりと時間をかけてハウスメーカーを選定することが多いですが、悩む時間が多いということは、その分、他社に取られてしまう可能性があるということです。
ハウスメーカーの担当者は、他社との商談をさせないためにも、できるだけ早いタイミングで契約を取ろうとしてくるケースがあります。
③他のお客様の折衝に割く時間を作るため
ハウスメーカーでは、各担当者にノルマが課せられていることが一般的です。そのため、できるだけ多くの見込み客と商談し、確率を上げようとします。
そのため、契約する意思がないお客様に時間を割くよりも、見込みがあるお客様との時間を取ろうと心理的に思ってしまうことがあります。営業効率を上げるために、急ぎ足で契約を取り交わし、次の新規客と商談を進めようという思いがあるのです。
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注文住宅を建てる場合、複数の業者を比較することはとても重要です。注文住宅は一点もの、オーダーメイドの商品です。定価という概念はほとんどありません。つまり、「自分の条件で家を建てたらいくらになるのか?」というのは、他の住宅メーカーと比較して見積もりを取らないとわかりません。必ず見積もりを比較して取得しないと、値段を知ることは困難です。知らずに決定を下すことは何も持たずに狩りにでるようなものです。
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ハウスメーカーに契約を急かされた際の対処法
ハウスメーカーの担当者は、ノルマをクリアすることに加え、営業効率を上げるために、契約を急かしてくることがあります。ただ、家づくりは大きなライフイベントであることから、じっくりと時間をかけて検討したい方がほとんどでしょう。
ここでは、ハウスメーカーに契約を急かされたときの対処法について詳しく紹介します。
①特に不安がなければ契約する
ハウスメーカーに契約を急かされたとしても、とくに不安や疑問点がなければ、そのまま契約を進めて問題ないでしょう。早く契約をすることで、その分、家づくり計画に時間を割けたり、引き渡し日が早くなったりします。
②値引き交渉を行う
ハウスメーカーの担当者は、契約を取ろうと必死なので、値引きやサービスの交渉がしやすいでしょう。もし、担当者から「今月中に契約してほしい」「今日決めてくれると助かります」と言われたときは、値引き交渉ができるチャンスだと思い、「〇〇〇万円値引きしてくれたら契約する」「〇〇を付けてくれたら契約する」といった交渉をするのがおすすめです。
③契約を延期したい明確な理由を伝える
たとえ値引きしてもらえるからといっても、やはりじっくりと時間をかけて検討したいと思う方も多いのではないでしょうか。その場合、はっきりと契約を延期したい旨を伝えることが大切です。
その際、「家族と相談したいので、〇月まで時間をください」「他社からプランを出してもらうのが〇週間後なので、それを見てから決めたいです」といったように、具体的な理由を伝えると、担当者との関係性も損なわずに契約を延期できるでしょう。
④契約を急かすなら他のハウスメーカーを検討するとはっきり伝える
マイホームの購入は、人生の大きなライフイベントであることから、急ぎ足で契約を交わすものではありません。それにもかかわらず、ハウスメーカーの担当者が契約を急かしてきたときは、「契約を急かすなら、他のハウスメーカーを検討する」とはっきり伝えましょう。
他社のことを引き合いにだせば、ほとんどの担当者が引き下がり、契約するかどうかの検討の時間をくれるでしょう。ただ、ハウスメーカーによっては、それでも契約を急かしてくることがあります。そういった場合は、仮に契約したとしても、家づくりを楽しめない可能性があることから、相性が悪いと判断し、できるだけ早いタイミングで断ることが大切です。
ハウスメーカー選びで失敗しないための注意点
ハウスメーカーによって金額が異なるのはもちろん、性能や特徴にも違いがあります。さらに、家づくりは、担当者と時間をかけて行っていくものなので、担当者との相性のよさも必要不可欠でしょう。
ここでは、ハウスメーカー選びで失敗しないための4つの注意点について、詳しく紹介します。
①顧客の要望に適宜対応してくれる
家づくりというのは、ほとんどの方がはじめて経験する大きなライフイベントです。間取りや住宅設備など、じっくりと悩みたい方がほとんどではないでしょうか。さらに、せっかくのマイホームということもあり、快適な生活を送るために、さまざまな希望や要望が出てくるでしょう。
ハウスメーカーを選ぶときは、顧客の要望にしっかりと対応してくれるかどうかを見極めることが大切です。しっかりと要望を伝え、それに合った提案をしてくれる担当者かどうかを判断しましょう。
②営業マンの言葉を鵜呑みにしない
ハウスメーカーを選ぶときは、営業担当者の言葉を鵜吞みにしないことも大切です。すべての営業担当者ではありませんが、やはり契約を取るために、セールストークやポジショントークをしてくる担当者が多いでしょう。
値引きや住宅設備のグレードアップ、サービス品など、魅力的な言葉を使って営業をかけてくる場合は、お得感を演出しているだけであって、実際は他の項目で金額を調整されている可能性もあります。そのため、営業担当者の言葉を鵜吞みにせず、住宅設備の仕様や金額、保証などをひとつずつ自分で確認することが大切です。
③支払いスケジュールや費用に問題はないか
ハウスメーカーによっては、実際に支払わなければならない総額をあいまいにしたまま契約を取ろうとするところもあります。総額がわからなければ、住宅ローンをどれだけ借入すればいいのか、そして頭金をどれくらい用意すればいいのかなどがわかりません。
適切な資金計画が立てられず、想像よりもお金がかかるというケースもあるので、契約前に総額を確認することが大切です。
そのほか、支払いスケジュールも確認しておきましょう。というのも、注文住宅の場合、主に以下の4つのタイミングで支払いが発生するのです。
・建築請負契約
・着工時
・上棟時
・引き渡し時
また、土地探しからはじめる場合は、土地購入の手付金が必要であったり、先に土地購入代を支払ったりしなければなりません。
とはいえ、ハウスメーカーによっては、支払いスケジュールが異なることもあるので、実際に契約を結ぶ前に、どのタイミングで支払いが発生するのかを確認しておくことをおすすめします。
④その他プラン内容に不明点はないか
注文住宅では、家族構成やライフスタイルに合わせて自由に間取りや住宅設備を決められます。理想のマイホームを作るために、じっくりと時間をかけて計画を進めることが多いでしょう。
ただ、間取りや住宅設備などが決まっていない段階で契約してしまうと、あとから変更できないことも珍しくありません。さらに、変更内容によっては、追加費用が発生することもあるので、プラン内容に不明点がないかしっかりと確認しておくことがポイントです。
ハウスメーカーの営業担当者だけでなく、設計士やインテリアコーディネーターとこまめにコミュニケーションを取りながら、家づくり計画を進めましょう。
まとめ
今回は、「ハウスメーカーに契約を急がされる対処法」をテーマに、ハウスメーカーが契約を急かす理由や注意したいポイントを紹介しました。
営業担当者によっては、ノルマを達成するために、なんとかして契約を取ろうとすることも少なくありません。とはいえ、プラン内容や実際にかかる費用、支払いスケジュールなどがあいまいなまま契約すると、あとから大きなトラブルに発展することがあります。
そのため、ハウスメーカーから契約を急かされたときは、はっきりと自身の気持ちを伝えることが大切です。そのほか、契約をする代わりに値引き交渉をおこなうのもひとつの方法です。
これから家づくりを進められる方は、ぜひ参考にしてください。