プライバシーを確保しながら楽しめる中庭
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プライバシーを確保しながら外とのつながりを楽しめる中庭

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ここでは注文住宅の家づくりのなかから、中庭についてご説明しましょう。

一般的に中庭とは、同じ敷地内にある1つの建物に、
周りを囲まれた庭のこと
を言います。

通常、庭を作る場合は、敷地の陽当たりが悪い北側に建物を寄せて、
スペースの空いた陽当たりの良い南側を利用します。

しかし、敷地の隣にある建物の高さや大きさによっては、
南側に庭を作っても陽当たりが悪くなったり
お隣からの視線でプライバシーが損なわれたりすることがあります。

そんなときに検討していただきたいのが中庭なのです。

憧れの中中庭をつくろう

注文住宅で人気の中庭を設けるメリット

私はハウスメーカーの元営業マンとして、
これまで20年近く家づくりに携わり、
さまざまな建物と外構のプランを見てきました。

家を建てる上で、意外と人気があると感じたのが中庭です。

お客様のなかには、最初から中庭を作りたいという方がいらっしゃるぐらいで、
作る目的がはっきり決まっている方ほど、
作ったあとの満足度も高いのです。

少なくとも私が担当したお客様のなかには、
中庭を作って後悔したという方はいらっしゃいませんでした

では、お客様は中庭のどんなところに満足されているのでしょうか?
中庭を作って満足された方の理由から、
多いものを3つほど選んで挙げてみましょう。

1)中庭が持つ独特の空間と雰囲気が良い

建物に囲まれたなかにぽっかりと空いた空間は、
通常の庭とも屋上とも違う、中庭ならではの良さがあります。

同じ窓から外を見るにしても、庭と中庭では趣がまったく違うのです。

中庭は周りから見られていないという安心感もありますし、
どこか建物と地続きになっているようで、ほど良い開放感も味わえます。

ときどき中庭にシンボルツリーを植えたり、
ちょっとした鉢植えなどを並べたりする方がいらっしゃいますが、
植物があると目にも優しい癒しの空間にできるのです。

また、周囲から見られていないという利点を生かして、
のんびり昼寝ができる場所にしたり、
広さによっては休日にBBQをやったりするのも良いでしょう。

このように庭と同等かそれ以上の活用法があるのが中庭なのです。

2)空から常に光が降り注ぐやさしい明るさ

中庭を作りたいというお客様の目的の大半は、
光を建物の中まで十分に取り込むことです。

光が建物の奥まで届きにくい平屋建ての家はもちろん、
周囲に高いビルや住宅があって南側から光が届きにくいような立地であっても、
中庭があれば真上から光を取り込めます

また中庭は周りを建物に囲まれているぶん、
強風の日でも比較的風とおしは穏やかで済みます。

ただ、雨の日は当然中庭にも降りますから、排水対策はしっかりしておきましょう

広めの中庭の場合なら、排水溝を複数の場所に設けておくほうが安心です。

3)家の建物内の風通しがよくなる

住宅の建物の中心部分に外と繋がる中庭ができることで、
風が入りやすくなり、当然風通しが良くなります

中庭がないと、窓と窓がある部屋の扉、その隣の部屋の扉、ふすま……と、
窓や扉を通り道に沿っていくつか開けておかないと風が吹き込まない奥の部屋でも、
横に中庭があるだけでそこから風が入ってくるようになるわけです。

涼しい風が欲しくなる夏場はもちろん、湿度が高い梅雨の時期も、
防カビ対策として風通しの良さはかけがえのないものになるでしょう。

加えて、周囲が自分の家の建物なだけに、
中庭の窓を開けておいても外から泥棒が簡単に入れないぶん、
防犯面でも安心感があります

上でも少し触れましたが、中庭は部屋が暗くなりがちな平屋の住宅には特にオススメです。

狭い中庭でも、全くないよりはあったほうが風通しと光の入り具合がまるで違いますから、
前向きにご検討ください。

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狭小住宅でも中庭を検討する価値があります

狭小住宅こそ中庭をつくって解放感や採光性を確保しよう

中庭は必ずしも敷地が広い場合にのみ検討するものではありません。

40坪程度の敷地でも中庭を選ぶメリットはあります

たとえば、南側に庭を作っても陽当たりが悪くなることがはっきりしているのなら、
容積率いっぱいまで建物を建てて、その中央に中庭を作るほうが、
真上から光が取り込めるぶん、明るい庭になるでしょう。

また、敷地が大通りに面していて人の往来が激しい場合や、
周囲の建物との距離が近い場合も中庭にすることで
周囲の視線を遮ることができます

また、大通りに面している場合は、
道路側からの騒音も緩和できて一石二鳥です。

小さいお子さんのいるご家庭なら、
周囲を建物に囲まれた中庭のほうが、
安心して遊ばせられるメリットもあります。

中庭で採光の問題が解決すればライフスタイルにも変化が表れる

私がハウスメーカーの営業マンだった頃、
東京都目黒区のお客様を担当させていただいたときにこんなことがありました。

そのお客様のご希望は45坪の敷地に屋上付きの3階建て住宅を建てることでした。

45坪の敷地というと標準的な広さですが、
地価の高い目黒区という立地を考えると、立派な大きさです。

しかし、その敷地は住宅の密集地にあり、
南側には高い住宅が建っていたために、陽当たりは良くありませんでした

そこで、陽当たりの悪さを解消する案として、
3階まで吹き抜けになった採光用の中庭・ライトコートを作ったのです。

これによって、家のなかは明るさが大幅に改善されました。

このライトコートは施主のご家族全員に喜ばれましたが、
特に旦那様に大変気に入っていただけました。

旦那様いわく、ライトコートは家のなかの新しいリラックス空間になっているそうで、
仕事から家に早く帰るためのきっかけになったそうです。

というのも、以前の旦那様は会社帰りにお酒を飲んで
夜遅くに帰宅されることが多かったそうです。

それが新しい家を建ててからは、真っすぐ帰宅をするようになり、
家族と過ごす団らんの時間も増えたとのことでした。

このように家づくりや間取りづくりは、
住んでいる方の生活習慣を十分に変える影響力を持っています。

ご自分が本当に気に入った家づくりをされることがいかに大事か、
この例からもおわかりいただけるのではないでしょうか。

中庭を作ることはメリットのほうが多い

中庭をつくるメリットはデメリットを上回る

ここまで中庭のメリットを中心に見てきましたが、
デメリットがまったくないわけではありません

ただ、メリットの多さに比べると、デメリットは少ないように思います。

いくつか中庭のデメリットをご紹介しましょう。

外装に必要な費用が増える

建物が中庭を囲むような形になると外面積(壁や屋根の面積)が増えます

この広さに比例して外装にかかる費用も増えるのです。

この問題は中庭を作る以上は避けられませんし、
建物がロの字型とコの字型の場合でも費用が変わります

建物内の動線が長くなることが多い

中庭のある家は、建物の形が単純な四角形や長方形ではないので、
部屋をつなぐ動線も長くなりがちです。

中庭を横切れば動線が短くなる場合でも、
それはあくまでも1回外を通ることになりますので、
日常的な動線とは考えないほうが良いでしょう。

ただ、中庭に部屋と同じ高さのウッドデッキを作って、
通路代わりに使うこと
はよくあります。

中庭のデメリットのなかで、主なものは上記の2つです。
あとは風通しを良くしないと湿気がこもりやすい場合があるとか、
中庭側にある窓を増やすと冷暖房の効率が落ちるといった程度で、
これらは設計の段階で防ぎようがあります

陽当たりの悪さや、周囲の視線、
風通しの問題などをいっきに解決してくれる中庭、
ぜひ庭造りの選択肢に加えてみてください。

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理想の家づくりを実現へ!かしこく情報収集する方法
  • 住宅展示場へ行く
  • ネットの情報をもとに問い合わせをする
  • チラシやTVCMで見た業者のモデルハウスへ行く
  • 住宅情報の雑誌を見て資料請求する
  • ネットで資料請求する
どれも家づくりの情報収集に有効な手段ですが、それぞれの方法にメリット注意点があります。
住宅展示場へ行く
メリット
・メーカーや工務店の建築実例を実際に目で見ることができる ・一度に多くのメーカー・工務店のモデルハウスを見ることができる
注意点
・住宅展示場に展示されているのは、大手の限られたメーカーや工務店のみ ・衝動的に依頼する会社を決めてしまうパターンが多い ・担当営業がついて、営業の電話や訪問が繰り返される
検討材料や情報収集の場と割り切り、強い意志を持って行く

ネットの情報をもとに問い合わせをする

メリット
・スマホやPCで、どこからでも簡単に情報を得ることができる
注意点
・情報のかたよりがある(ネットに掲載されていない業者も多くある) ・膨大な情報量の中から、本当に優良な業者を見つけるのが困難
ネットで見つけたメーカー・工務店の中には、古い情報を掲載していたり、
間違った情報を載せている会社もあるかもしれない、と心構えをもっておく。

チラシやTVCMで見た業者のモデルハウスへ行く

メリット
・気になる住宅会社が実際に建てた家の中を、じっくりと見ることができる
注意点
・断りにくくなり、なし崩し的に商談が進んでしまうことも ・大手だからと安心していたら、ひどい担当者に当たってしまった
大手だから安心、と盲目的に考えるのはNG。 担当者との相性や、協力会社の質や価格帯も異なるため、地域によって価格や対応に大きな差が出ることもあります。
住宅情報の雑誌を見て資料請求する
メリット
・広告を載せている住宅会社から、気になる業者を選んでコンタクトが取れる
注意点
・住宅情報誌に掲載する会社は、広告費を多くかけている分、坪単価が高くなる傾向がある。
単価増の可能性も含めて気に入った会社があれば、問題ないでしょう。
ネットで資料請求する
メリット
・自宅で簡単に請求ができる ・無料で資料請求できる(サービスによっては一括請求できる)
注意点
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