大手ハウスメーカー元営業マン「私の仕事道具」

ハウスメーカーの営業に欠かせない道具をお教えします

私が大手ハウスメーカーの営業マン時代に愛用していた主な仕事道具をご紹介します。

特殊な工具を使う技術職ではなく、
あくまでも営業職ですから、それほど変わったものは使っていません。

とはいえ、ハウスメーカーならではの道具やその使い方もあります。

もしご興味があるようでしたら、
ご自分のお仕事の道具と比較するなどしてお楽しみください。

プランニング用紙

これは注文住宅の間取りについて、お客様と打ち合わせをするときに使う用紙です。

間取りに対するお客様のご希望や、
それを整理するためのゾーニング(Zoning)などをこの紙に書き込みます。

ゾーニングというのは、目的や機能によって家のスペースをグループ分けすることです。

例えば、キッチンや浴室などはサービスゾーン、リ
ビングやダイニングはパブリックゾーンといった具合に、
関連する部屋どうしをゾーンごとにまとめて考えます。

お客様と会話をし、お互いに内容を確認しながら
間取りとゾーニングを決めていくことは非常に大切です。

「営業道具のなかで一番重要な物は何ですか?」と聞かれたら、
私は迷わずプランニング用紙と答えます

一見ただの紙なのですが、実は非常に重要な道具です。

シャープペンシル&消しゴム

どちらも普通の文具店に売っている一般的なものです。

ただし、シャープペンシルについては、
硬さの違う芯(濃さの違う芯)を入れた2本をいつも持ち歩いていました

なぜ2本も必要なのかというと、
芯の硬さによる書きやすさや濃さの違いで、
走り書き用とゾーニングの書き込み用を使い分けていたからです。

ささいなこだわりのようですけれども、
この仕事を長年続けていると、ちょっとした違いによる利便性がよくわかってきます。

一方、消しゴムにはとくにこだわりはなく、
良く消えるものであれば何でもかまいません。

金融電卓

金融電卓とはその名のとおり、お金の計算に便利な機能を備えた電卓です。

複雑なローンの支払いをはじめ、
機種によっては外貨預金のシミュレーションなども電卓1つで計算できます。

計算機能ごとにボタンが分かれているため、
普通の電卓よりもボタンがとにかく多いのが特徴です。

家づくりには、間取り、資金計画、家づくりの工程表、という3つの要素があるのですが、
金融電卓は資金計画のお話をする際に使用します

資金計画では、お金の支払いや借り入れの計算はもちろん、
一見わかりにくい要素……例えばどんな付帯工事があるのかといったご説明をするとともに、
それに必要なお金の計算をするわけです。

この電卓は非常に便利で、営業マン時代だけではなく、
工務店の経営をしている現在も活用しています。

カバン

営業の仕事では、前述のプランニング用紙のほかに、
家のパンフレットやカタログなどの冊子類も持ち歩いていました。

種類が多くて重さがあり、何かとかさばりがちなこういう紙類を持ち運ぶには、
収納力が高く、作りのしっかりした持ちやすいカバンが欠かせません

私は物持ちが良いほうだと自分では思っているのですけれど、
毎日のように酷使していたためか、
カバンは長くても5~6年で破れて使い物にならなくなりました。

スケジュール表付きの手帳

お客様との打ち合わせや会社の会議など、
日々のスケジュールを管理するための手帳は必携の道具でした。

最近ではパソコンやスマートフォンでもスケジュールを管理できるとはいえ、
参照性が高く、すぐに予定の確認と書き込みができる紙の手帳は今でも手放せません

アプローチブック

アプローチブックとは、お客様に家の構造や建築の工法、
サービス内容などをご説明する際に使っていたファイルのことです。

複雑な内容を図式化してわかりやすくしてあったり、
セールスポイントがまとめてあったりと、
さまざまな資料のかたまりであるアプローチブックは、いわば営業マンのバイブルです

このなかには資金計画を練るための用紙もありまして、
これを使いながら外構に使う金額など、具体的な予算配分についてお客様と打ち合わせます。

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