大手ハウスメーカー元営業マンがお伝えする家づくり成功の法則

家を建てる費用や見積り

注文住宅に欠かせないインフラの種類

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インフラとは英語のインフラストラクチャー(Infrastructure)の略で、
社会基盤や経済基盤という意味ですが、道路、鉄道、ガス、水道など
社会生活基盤・社会経済産業基盤を指す使われ方のほうが身近かもしれません。

自然災害や事故などでこういったインフラが破壊されると、生活が一気に混乱します。

たとえば、運行される列車の本数が多い東京の場合は、強風で架線が切れて電車が止まると、
その路線に乗り入れている電車や乗り換える電車にも影響が及び、
列車のダイヤが大きく乱れます。

また、地震や台風で水道管やガス管が破損すると、
水を飲んだり調理をしたりすることも困難になります。

普段は当たり前のように使えても、一端破壊されると
多くの人の生活に大きな影響を与えるのがインフラなのです。

インフラは日本の隅々まで行き渡っているものですが、
利用は身近な住宅から始まります。

確認の意味も含めて、まずはどんなインフラがあるのかを見てみましょう

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注文住宅を建てる場合、複数の業者を比較することはとても重要です。

注文住宅は一点もの、オーダーメイドの商品です。定価という概念はほとんどありません。つまり、「自分の条件で家を建てたらいくらになるのか?」というのは、他の住宅メーカーと比較して見積もりを取らないとわかりません。必ず見積もりを比較して取得しないと、値段を知ることは困難です。知らずに決定を下すことは何も持たずに狩りにでるようなものです。

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上水道と下水道

人間が生活をするうえで欠かせないのが水です。

飲料としての利用はもとより、炊事、洗濯、掃除、トイレ、入浴と、
水のない生活は考えられないほど人間と水は密接に絡んでいます。

水道はインフラのなかでもライフラインの代表格と言えるでしょう。

注文住宅を建てる際には、敷地とその周辺に
どのようにインフラが引き込まれているかをよく確認しておいてください。

まず、給水を行うための上水道は、水の流れを止めたり
水量を調整したりする止水栓(元栓)の場所を確認します

止水栓は、敷地内に水を引き込んでいるパイプについたバルブで、
水道メーターの近くにある場合もあれば、
古い建物のように地面に埋められたボックスの中にある場合もあります。

この止水栓がない場合、その敷地に水道が引かれていない恐れがあります

その場合は自己負担で水道を引く必要があります。

また、下水道(排水管)に関しては、敷地の近くに
下水道の本管があるかどうかを確認するために、
まずはマンホールがないか探してみましょう。

参考までに、東京都の23区内であれば、東京都下水道局がホームページで公開している
下水道台帳を見ると、下水道の敷設状況が地図上で確認できます。

この地図を使えば、下水道管の位置だけでなく、
深さや管の太さ、公共マスの位置なども確認できます。

下水に関しては、雨水を流す側溝の場所も確認しておきましょう

側溝がない場合は敷地内に雨水桝(うすいます)を設置して
雨水を下水管に流すようにしたり、浸透式の雨水桝を設置して
水を地中に直接しみこませたりして排水する方法があります。

特に水はけの悪い敷地には必ず必要になりますからご注意ください。

参考東京都下水道局がホームページ「下水道台帳」
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/contractor/others/daicyo/index.html

ガスと電気

水と同じぐらい重要なインフラ(ライフライン)と言えば、
ガスと電気です。調理や照明としての用途は当然として、
夏場や冬場は冷暖房器具を使うのにも欠かせません。

ガスについては、都市ガスを使うかプロパンガスを使うかによって確認の方法も違います

都市ガスの場合は敷地内にガスの引き込みが必要で、
ガス管が敷地内に来ているかどうかは、
ガスの引き込み場所を表す杭やガス遮断弁の有無でも確認ができます

不安な場合は、電話でガス会社のお客様センターなどに問い合わせてみましょう。

地震などの災害時に強いプロパンガス

敷地のある場所によっては、ガスの本管が近くに埋設されていない場合もあります。
その場合はプロパンガスの使用も検討してみてください。

ご存じのとおり、プロパンガスはガス管を使ってガスが供給されるわけではなく、
住宅の敷地内に置いたガスボンベから直接供給されます。

この特徴から、プロパンガスは災害時に強いライフラインと言われています

しかし、こういったメリットは実際にお使いの方しかわからず、
平常時にはなかなか気づきにくいかもしれません。

熊本地震や北海道地震のときもプロパンガスが活躍したという話もありました。

一方電気は、太陽光発電などを利用することで
使用量の一部をまかなうことができるとはいえ、
供給は電力会社から行われるのが基本です

供給(送電)の方法は、電柱を使う架線方式と
地中に埋めた線から引き込む埋設線がありますが、
新しく開かれた、景観を重視している街は埋設線を使っているところもあります。

もっとも、現状では電柱を使う架線方式がほとんどですから、
敷地の近くに電柱があるかどうかを見れば電気の引き込みは確認できるでしょう。

インフラは必ずしも道路にそって敷設されているとは限らない

敷地内への各インフラの引き込みについては、思わぬ場所に配管があったために、
施主さんが余計な出費をすることもありますので注意が必要です

たとえば、私がハウスメーカーの営業マンをしていた頃にも、こんなことがありました。

ガス管が通っていない!?建築前に350万円もの出費が・・・
当時私は神奈川県川崎市高津区のお客様を担当していたのですが、
新たにアパート併用住宅を建てるにあたり、

敷地内にどうインフラが通っているのかを確認する必要がありました。

調べた結果、上下水道には問題がなかったものの、
ガスの本管が敷地の横にある道路の下を通っておらず
隣家の敷地内にあることがわかったのです。

これをそのままにしておくと、工事の際はもちろん、
建物を建てたあとのメンテナンスの際にも面倒なことになります

そのため、隣家の方にお断りをして敷地とその横の道路を掘り起こし、
改めてガス管を引きなおしたのです。

この工事には約350万円もかかってしまい、
お客様にとっては思わぬ出費になったことでしょう。

しかし、建物を建てたあとのことも考えると、
どうしても最初にやっておく必要がある工事だったのです。

このように
各インフラは必ずしも道路に沿って規則正しく敷設されているとは限りません。

古い住宅地の細い路地が入り組んだような場所では、
上下の水道管でも同じようなケースがあります

したがって敷地の調査の時には、インフラの場所を入念に確認するようにしてください

電気の引き込み場所も念のため確認しておきましょう


電柱から宅内へ電線を引き込む際の工事は、
基本的に電気工事業者にお任せすることになります

外壁に設置する引き込み線は、電柱に近い場所で、
なおかつ住人が簡単には触れられない高さ(道路上なら地表から5m程度、敷地内なら2.5m程度)
取り付ける場合がほとんどです。

ただし、取り付ける外壁の場所によっては、
外から見たときに建物の美観が台無しになる場合もあります。

また、家の2階や3階の窓から電線が目立つ場所に見えるというのも、
生活をしていると気になるものです。

工事後に後悔しないためにも、あらかじめ引き込み線を
どこに取り付けるのかを確認しておいたほうが良いでしょう。

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